UPSの購入方法 (第2部分)
UPSとその機能について、そしてUPSが住宅やサーバールームやデータセンター、さらには医療機構で利用できることはすでに紹介しました。電源供給の中断を避けたいとき、UPSはこれらの場所で継続的な稼働を続けるためのベストソリューションとなります。
UPSの機能、および住宅、企業や組織への実用についてはすでにご理解いただきました。では次に、ほかにどういった場で使用できるのか、そしてニーズをもとに採用すべき理由についてご説明いたします。使用ニーズに最も適しているのはどれでしょうか。
UPSの機能は停電中の電源供給だけではないということはすでにお話しした通りです。そこで、異なる利用方法で実際に得られるメリットを把握しておくことが重要となります。
最も賢明な選択をしていただくために、利用方法をいくつかご紹介します。
小売りまたは卸売り
小売り形態の事業における、停電時の貴方とお客様の損失について考えてみてください。重要なデータや資料の消失のみならず、停電中は業務を継続することさえできなくなります。実店舗の場合、問題が解決するまでお客様にご心配をおかけするべきではありません。
UPSは小売りと卸売り双方で使用可能です。レジカウンターは停電中でも正常に稼働します。こうしてすべての問題に対処し、お客様のクレジットカード情報等も保護することができます。停電中は緊急照明が必要不可欠となりますが、UPSがあれば、看板を照らす照明を提供することもできます。
そして、UPSはこういった環境でも換気装置の稼働を維持できるため、全ての人の安全を確保することが可能です。
エッジコンピューティング
エッジコンピューティングは、データを必要位置により近い場所に保存して処理速度を向上させるよう設計されています。データを「極めて近い場所」に置くことで、クラウドデータセンターに頼らずに、全ての作業を完成させることが可能となります。
UPS なら、エッジコンピューティングを停電中も稼働させ、処理できるようになります。例えば、ガソリンスタンドにおいて消費者がクレジットカードの使用を希望する場合、「セルフ給油」サービスを提供することができるようになります。
安定した電源が不足する状況において、UPSはエッジデバイスの長期使用に役立ち、データの消失を防ぎます。
クラウド
近年、クラウドコンピューティングの普及が進んでいますが、その理由は、信頼性がある、安全である、停電やデータ漏洩といった状況下でも安心感を与えてくれるなど、枚挙にいとまがありません。
UPSを使用することで、以下のようなメリットを享受でき、次世代のクラウド管理が実現します。
- 高効率出力で電気料金を節約
- システムの停止時間を減少し、コストを削減
- 小型化設計で実装スペースコストを削減
- IDC(インターネットデータセンター) の空間利用率を向上
- 簡単メンテナンス
- 全体の予備電源システムに影響しない独立電源
特に重要なデータが大量に存在する状況において、UPSはクラウドコンピューティングの決定的な要素となります。
インフラストラクチャー
UPS をインフラストラクチャーに使用することで、日常の稼働をスムーズに維持することができるようになります。デジタルサイネージなど、日常生活における背景に人はあまり気にとめることがありませんが、緊急事態の発生時や停電時にこそ、このような看板が何よりも重要となります。こういった看板が、講じるべき処置や安全を守るための行動を私たちに教えてくれるからです。
UPS は路上やスタジアム内、サインボード、博物館などのデジタルサイネージに給電できます。暴風雨や大規模停電が発生した場合、路上のドライバーは周りがはっきり見えず、方向の判断が困難となりますが、災害時でも正常に稼働するデジタルサイネージがあれば、ドライバーの安全を守ることができます。
また、UPSは駅や空港、地下鉄など公共交通機関の正常な運行も確保します。停電でも、情報を把握して、一刻も早く目的地に到着しなければならないときがあります。緊急事態が発生した場合でも、UPSは警告情報を送信するなどして安全な指示をご提供します。多くの人はインフラを当然のことと考えていますが、それでも、災難や停電を免れることはできません。だからこそ、停電中の一分一秒の行動がその先に影響することを肝に銘じておくべきなのです。
工業
工業はイノベーションの中心です。大型重機から精密機器まで、この産業には実に多くの側面があり、すべてを一つずつ列挙することはできません。
しかしながら、いずれにおいても様々な用途でUPSが活躍しています。
UPSは長期の予備電源を支援することが可能です。これらの電源は長期間OFFであっても必要不可欠です。
工業設備の多くは24時間の稼働と精確な結果が求められているからです。そのためにはプロセスの中断を回避することが重要になります。UPS は一貫した電源を提供することで、これらの設備がプロセスにおいてエラーが出ないよう正常な稼働を確保してくれるのです。
産業向けソリューションには各種の UPSを選択いただけます。これらのUPSはコストの削減効果に加え、強力な一貫した信頼性をも提供してくれます。さらに、UPSは緊急事態や停電といった状況下でも復旧する必要がないため、コストを大幅に節約することができます。
ニーズに応じたUPSの選択
お客様の業界におけるUPSのメリットと特定の応用方法を理解することが重要となります。応用方法と事業(さらには人員)を保護する方法についてご理解いただけましたら、ぜひ当社の製品をお選びください。
最適なUPS選びに関するご質問やサポートにつきましてはお気軽に FSPまでご連絡ください。お客様のニーズにマッチする正しいUPS選びを当社従業員がお手伝いいたします。
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